野ぜりのサラダ

今日、普段行かない八百屋さんに行ったら袋いっぱいに詰まった野ぜりがありました。野ぜりとせりはあまり明確な違いはないようですが、スーパーで売ってるせりよりは背丈が短く茎の部分がまっすぐではなく、芽が思い思いに伸びているような感じです。生の味を確かめたかったのでサラダにしました。水にさらして葉っぱをひとつつまんで食べてみると三つ葉のようなおいしい苦み。この味がわかるって大人だなあと思いました。根元に近い部分は太くてえぐみが強そうなので先の部分をつまんで取っていきます。野生のものは下ごしらえに時間がかかります。例えていうなら豆もやしのひげ根を取る作業のような…人が育てたものって加工しやすいようになってるんだなと気付かされます。スーパーで買った三つ葉なんて、根元のスポンジ部分を包丁でざくっと切ればいいだけ。でも野のものはそうはいきません。手間をかけて、食べられる状態にもっていきます。その過程で、これからいただくものへのありがたみが増えていくような気がします。こういうのを楽しむためには心も時間も余裕がないといけないですね。摘み取った葉は軽く水気を拭き取って塩をひとつまみとワインビネガーひとまわししたら手で軽く和えます。オリーブオイルと一緒に弱火でじっくり火を通したベーコンを熱いうちにざっとかけてさらに軽く和えたら器に盛って、こしょうをひいてできあがり。そのままだと苦みが強すぎる野ぜりが、塩でしんなり&オイルの熱でしんなり。苦みが少し減ってうまみが出ました。しっとりとしたサラダになりました。いっぱい食べたけどおいしかったからもっと食べたい!

ヒナタノ食堂

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