食について考えを巡らせる
30歳までに自分が何を生業としていくのかどの方向を向いていくのか、その方向で私にできることは何か取捨選択した上で、はっきりと心に決めようと思っていました。「人生30にして立つ」という言葉があるのを今年に入って知りました。まさにその言葉通りにしているわけですが。30歳までに本当に様々なことをしてきました。生物学を勉強していた大学時代、塾の講師や家庭教師をしたりファミレスやパチンコ屋や新幹線の車内販売のバイトや趣味で家具を作ったり写真を撮ったり生け花やったりイベントの空間演出したり…それがきっかけでディスプレイのデザインの仕事をしたりオフィスのデザインをしたり商業施設のデザインをしたりストイックに図面を描いたり。いろいろやったけど、やっぱり地球のこと、環境のこと、自然のことを思う気持ちはずっと変わらなくて、そのことに関して本を読んだり映画を観たりして知ることばかりで何もアクションを起こせてない自分がいました。どうせなら自分も楽しくて、環境問題や社会問題ののアプローチとなる仕事がやりたいとずっとずっと大好きだった食べること&作ることをやろうと思いました。食は本当に深い世界です。今現在どれだけの食事法があるか、どれだけの食関連の本が出ているか。みんな食について知りたいし、ちゃんとした食事をしたいと思っていることでしょう。でも忙しいし、めんどくさいし、お金も手間もかかる。ついつい簡単に済ませてしまうのではないでしょうか。私も忙しく過ごした20代に簡単食にしすぎて(生活のリズムも仕事柄めちゃくちゃでした)アトピーを発症して、身体を壊し、しまいにはガンの疑いがあると言われました。そこで、一番意識したのが食のこと。食をちゃんとすれば生活がちゃんとします。食べる時間を意識すれば生活のリズムが整うし、何を食べるか考えるだけで仕事のことばかり考えている思考が自分のことに戻ってきます。自分を意識するようになります。自分を知ること、つまり体の声に耳を傾けること。これができれば誰だって自分を大切にできます。食はこれを手助けする最高の方法なのではないかと思っています。まだまだやりたいことは山ほどありますが少しずつ私の考える食の世界を実現していきたいです。明日から藤野の山奥で食事当番。パーマカルチャーを学びに来るみんなの食事を引き受けます。一週間私の料理を食べて心と体が奥底から元気になってくれることを願って気持ちをこめて料理を作りたいと思います。
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